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冬目景先生『空電の姫君』3巻 講談社 感想。

空電の姫君(3) (イブニングKC)
超絶ギターテクを持つ女子高生・保坂磨音(ほさか まお)の親友・支倉夜祈子(はせくら よきこ)がボーカルとして加入し、4人体制となった新生「アルタゴ」。素晴らしい歌声はもとより、“華”もある夜祈子が一躍脚光を浴びることで、着実に人気バンドへの...

空電の姫君(3) (イブニングコミックス)
超絶ギターテクを持つ女子高生・保坂磨音(ほさか まお)の親友・支倉夜祈子(はせく0...

通勤電車で読了。
うーん、なんと言ったものか。
そうなるかー、なるよなー、わかる感じもするが……
夜祈子らしいとも思うし、
磨音ちゃん他、メンバーの気持ちもどことなく共感するところもあり。
ただ、ひとりの読者としては、
もうちょい、夜祈子とのバンドの先を見てみたかった気もするかなぁ、
なんて。

はい、『空電ノイズの姫君』から続いたシリーズ、完結でございます。
最近はAmazonなどで購入ページをみた段階で
「堂々完結!」系のワードが出ていたりして覚悟ができるのですけれど、
そういうのもなくて……というか、
こういうのが正しい気もしますけれどね(笑)。
読む前から完結わかってたら、あれこれ余計な想像が働いてしまうし。
目次を開いたらわかること、とはいえ、
結構、大事なことかな、とは思います。

夜祈子も仲間に加えてまわり始めた!
そんな矢先の……ではありますが、
感受性豊かな年頃でしょうし、こういう展開もあるのかぁ、と、
納得はしています。
だって、夜祈子だしね!
締めのエピソードは気に入っていたりもします。

けれど、喪失感、とでもいうのか。
そういう感覚が読後、強くて。
もうちょっと、読んでいたかったですね。
「そんな、ぬるい話を読みたいのかよ!」と言われたらそれまでですけれども。

大好きな作品が終わって寂しい。
けれど、お話の結末としては悪くない、とは思っている。

先々の想像、妄想が捗る終わり、ではあって。
再会した時、どんな感じになるのか、だったり、
もちろんバンドの先の活躍も。
ビシッと定まる完結ではないからこそ、の余韻は味わえております。

何も、感涙したり、笑ったり、で終わるのが全てではなく。
悶々とするのも感動、面白さのひとつ、ですもんね。

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