スポンサーリンク

森薫先生『乙嫁語り』8巻 KADOKAWA 感想。

乙嫁語り 8巻
まっしろな布を手に、第5の乙嫁(おとよめ)パリヤの苦悩が始まる! アミルの友人パリヤにとって、目下のところ気になるのは結婚相手。率直すぎる性格が災いしてか、なかなか縁談がまとまらない日々。そんなパリヤにも最近、気になる相手ができたようで……...

ついに、パリヤさんにも春が訪れるのか?
ということで、縁談の話がちょっと動き出した、
アミルさんのお友達、パリヤさんのエピソードが中心となっております、
森薫先生『乙嫁語り』8巻でございます。
表紙の、なんだか見ているこっちが不安になるパリヤさんがまた、
よろしゅうございますね(笑)。

嫁入り道具の刺繍入り布のお話がまた、面白い、というか、
興味深いと言うか。
ここまでのお話でもちらほら出ていましたが、
パリヤさんはコレが苦手、ということでちょっと大変そうで。
先の襲撃もあってカルルクさんのところに居候状態になったことが良かったのか、
まわりからの指導してもらえるようになったのはよかったみたいですが、
やっぱりあまり合わなそうではあり……
ただ、そんな中で色々と頑張るパリヤさんがイイ塩梅、
なエピソードでございました。

パリヤさんのお相手、ウマルさんが集落の復興お手伝いにやってきて、
というのも、これまた楽しいお話でした。
話し合い、だとか、お見合い、ということではなくて、
身近で普段の姿を見たり、みられたりするチャンス、でございまして。
ウマルさんは色々とこなせる感じがまわりに重宝がられて、
かなり株が上がっている感じ。
益々、パリヤさんも惹かれていく感じ、ではあるのですが、
パリヤさん側は……あまり良い姿をみせられないのがなんとも(笑)。
いや、個人的にそう思い込んで、というところなのですが、
そこでひとり、悶々としていく姿がなんとも可愛い、というか、
ついつい共感してしまい。
こういう恋のお悩み、最高ですね!
んで、悩んだあげくに、近所の参考になりそうな女の子の行動から学ぶべく、
ちょっとアレな行動に出てしまうところなんて、もう(笑)。
アミルさんの計らいもあって、
よい方向に転んだのはよかったですが、
さて、パリヤさんとウマルさんはうまく結ばれるのかしらん。

他のエピソードもよろしゅうございました。
アミルさんの兄、アゼルたちのその後も描かれ、
ちょいとホッとしましたし、
復興で忙しい中でもカルルクさんとアミルさんの仲は変わらず。
というか、より深まっているかしらん? いいなぁ。
アニスさん、シーリーンさん、そして旦那さんも、
うまいこといっているようで何より、と。

もちろん直近で気になるのはパリヤさん周辺のことですが、
アゼルさんたちの今後の動向であったり、
スミスさんは元気にやっているのかしら、とか、
ほかにも読んでみたいお話はたくさんで……
まだまだ楽しみは一杯、という感じです。
現在刊行されている分では残り5冊。
きっちり楽しみたいと思います。
こんな素敵な作品をまとめ読みできるなんて、
ほんと幸せでございますわ……。

コメント

タイトルとURLをコピーしました