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くずしろ先生『雨夜の月』1巻 講談社 感想。

で……んー、ぐいぐい引き込まれる感じがすごかったです。
正直、一話目だけだとどうかな? と思ったのですけれど、
読み進めるごとに、奏音さんのことを知りたくなるのです。
これは、主人公と思しき咲希さんとも同じだと思われ、
それだけにより惹かれる、というね。

健常で、ピアノを習っている咲希さんと、
耳が不自由な奏音さんの出会いのお話。

耳が不自由、といっても色々とあり。
本当に最初から聞こえなかった場合もあれば、
途中からなこともあり、
手話を習得している人もいれば、
ちょっと聞こえて、それをベースに読唇しながら会話している人もいたり。
その人ごとの事情があるのだな、
というのを痛感させられました。
思えば、私の母方祖父も耳が不自由でしたが、
サシで飲むときなどは全く問題なく会話が成立していましたし……
それでいて、親戚集まっての飲み会だと、
なかなか聞き取りが難しそうであり。
場合による、ということを認識しないといけないんだなぁ、
と、経験もあって、より強く思ったりもし。

お話としては、
奏音さんと咲希さんの距離も色々とあったことを通じ、
縮まってきたことを実感でき、読んでいて嬉しくなったり。
若干心配なのは昔の友達エピでありますが……
このあたりは、後々のお話に効いてくるのかしら、
などと、ね。

トータルとしては女の子同士の友情、
に落ち着きそうではあるのですけれども、
さて、どう転ぶのか、ということで、
1巻の時点から目が離せないな、と思うのでありました。

互い、心揺さぶられる様をみると……
こちらもやっぱり、響くものありますし、
共鳴したりもするわけでして。

注目の新作が始まったな! と思います。
次巻もとても楽しみです。
無理しない展開で、ゆるりと読み進めたいな、
などと思いますけれど、さて、どうなるか!

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