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信濃川日出雄先生『山と食欲と私』13巻 新潮社 感想。

山と食欲と私 - 信濃川日出雄 / 1話 おにぎり | くらげバンチ
27歳、会社員の日々野鮎美は、「山ガール」と呼ばれたくない自称「単独登山女子」。美味しい食材をリュックにつめて、今日も一人山を登るのでした。山でご飯を食べる幸せをあなたも体感してください♪ さあ、山へ!

■紙版
山と食欲と私 13 (BUNCH COMICS)
知られざる鮎美の過去、23歳・山ガール時代が明らかに! 登山計画を人任せにして甘えていた鮎美。友人とぎくしゃくしたことで一念発起! 自ら計画し、叔母と北海道の百名山・羊蹄山に登ることを決意する。体力勝負のタフな道中、登山者として、人間として...

■Kindle版
Amazon.co.jp: 山と食欲と私 13巻: バンチコミックス eBook : 信濃川日出雄: Kindleストア
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やっぱ、『山食』面白いですわ! な13巻。
今回は鮎美ちゃん過去編も! ということで楽しみにしておりましたが、
期待以上の面白さ、というか想い出を刺激された、と言いますか。
障害告知画面

鮎美ちゃん、北海道に行って羊蹄山へチャレンジするのですが、
その前に中山峠であげいもを食べておりまして。
これがめっちゃ懐かしくて、美味しそうで……。
私も数回しか食べたことがない筈なのですが、
そのおいしさは覚えていて。
前に食べたのって20年以上前なのに(笑)。
向こう20年でまた食べられたら、と思いますが、
20年後だったら60代じゃねぇか! というねー。
内地住まいになってしまうと
あげいもチャンス、さらにレアになっちゃうもんなぁ……。

さて、本編の方。
鮎美ちゃんの過去編は失敗、というか後悔、というか。
そういうものと隣り合わせな危うい感じで。
などと書きつつ、私も知らないことばかりで、
いつか山に登ることがあったら気をつけなければ、
ということ多数。
こういうお話って大事ですよね。
道産子おにぎり、めっちゃ美味しそうで。
ゆめぴりかって鮎美ちゃんの過去編のあたりで流通してたっけ?
と気になって調べてみたら、
ちゃんと出ていたっぽくてホッとしてみたりして(笑)。
歳とってくると、10年前くらいって「ちょっと前」に感じるから、
ほんと、確認する癖はつけるようにしないと^^;。
なお、私がここまでで一番驚いたおにぎりは、
富山に行った際、黒部ダムへ向かう朝、
親戚が持たせてくれた「とろろ昆布おにぎり」ですね。
ローカルおにぎりって、掘ると色々あるのかもなぁ……。

うなぎのお話は意外な感じで面白く。
モデルになったお店とかあったのかしらん。
ちょっと気になりつつ。
自分で仕上げることなんて滅多にないですからねー。

ハンバーガーのお話は、
愛に溢れて素敵、かつガッツリ美味しそう!
若さ、みたいなものも感じますし。
素敵だなぁ、こういうの。
オチも良かったです!

奥多摩雨の中の山は、
ぱっと見しんどそうなのですが鮎美ちゃん的には
充実だったのかしらん。こんなご時世だしなぁ。
最後の出会いも素敵で(笑)。
道中が大変だっただけに、この清々しさがよろしゅうございました!

どんぐりクッキーのお話。
なんとなく鮎美ちゃんの気持ちはわかるなー。
普通に美味しい……だと、ちょっと期待と違いますもんね(笑)。
なかなか難しい匙加減。

色々な登場人物が噛み合いつつ、
程よいバランスな13巻でございました。
個人的には鮎美ちゃん羊蹄山チャレンジでテンション爆上げでした(笑)。
やっぱり、地元・北海道が取り上げられると嬉しいものです。
もちろん羊蹄山は遠くから眺めただけなんですけどね^^;。
登山話はもちろんのこと、
うなぎやら、朝の活動、どんぐりクッキーみたいな周辺話も楽しく、
興味深くて。
そんな日常的な話も色々読みたいなー、と思うのでございました。
このような時期ですしね。
どうやってやり過ごす、というか、ね。
リアルが大変だからこそ、創作の中くらい、
という感じもしないではないのですけれども、
どことなく、私は真っ向勝負してる作品の方が好みかしらん、
なんて思いつつ。
次の巻が出る頃には世間も落ち着いていて、
「ちょっと前の話だよね(笑)」
になっているのが世情的にはベストなんですけど、
そんな感じでは、肌感覚ではないですよねー。ギギギ……。

その辺は置いておいて!
次巻も楽しみにお待ちしております!
美味しく、楽しく!

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