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くずしろ先生『雨夜の月』2巻 講談社 感想。

耳の不自由な奏音(かのん)に魅力を感じ、
惹きつけられていく咲希。
まだ、完全にスムーズにコミュニケーションが取れている、
という風ではないものの、
上手くいっている感じは受ける2巻序盤の展開……。

Amazonの商品説明の部分は結構、
お話の流れをきっちり書いてしまっているのでは?
と思うので、
作品を楽しむのであれば、
まずはノーヒントで読み進めるのがおすすめ、ですね。
感想系も目を通すのは読後にして。

……私の感想としては。
いやー、奏音の妹ちゃんにやられました(笑)。
すっかり咲希さんサイドで読み進めていただけに、
がっつり抉られる感じがたまらず。
ポジション的には姉を奪いにきている、
傷つけにきている、
そんな風に見えても仕方ない訳で、
妹ちゃんに咲希さん、敵対視されてしまうのも
わかるっちゃ、わかるのですが。
ほぼ、ノーガード状態で読んでいたので、
衝撃がかなりのもの、でした。
以降のエピソードからすると、
和解とはいかずとも、ちょっとはマシな、
妹ちゃんと咲希さんの関係になったようには思えますが、
さて、今後の展開にはどう絡んでくるのか。

奏音さんの部活周りのお話もよかったなぁ。
部活、よりは顧問の先生が素敵なのが大きい気もしますけれど。
自然と考えさせられるところが良い塩梅、というか。
あまり直接的なお勉強モードではなく、
ススッと入ってくる? そんな感じがよくて。
……正直なところは、
先生登場直後は警戒しつつ読んでいたのですけどね。
妹ちゃんとは反対に(笑)。
上手いこと展開予想を裏切られながらで、
めっちゃ満喫、できたのではございますが。

んで、咲希さんは……色々あって疲れた今回ではありますが、
自分の気持ちに気がついてきたようで。
ここからはまた、悩ましい展開に、
読者としては楽しみな流れになってきそうな、
そんな予感が。
次巻でどのように動くのか、期待でございますね。

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