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森薫先生『乙嫁語り』7巻 KADOKAWA 感想。

乙嫁語り 7巻
第4の乙嫁、アニス編を収録! 旅を続ける英国人スミスと案内人アリ。アラル海にある双子の村から山を越えて南下し、たどり着いた場所はペルシア。逗留先の主人から歓迎を受けるふたりであったが、そのウラでは第4の乙嫁アニスが、誰にも打ち明けられない悩...

森薫先生『乙嫁語り』7巻、
メインとなるのは表紙にも描かれている、新登場の乙嫁、アニスさん。
スミスさんの旅先の出会い? のため、
文化が少々、アミルさんたちの地域とは違ってきている様子。
より、イスラム教の影響が強そうな……。

お話としては、アニスさんと、
お風呂で出会ったシーリーンさんの友情のお話。
ちょっと百合ん百合ん? とも思ってしまったのですけれど、
読み進めると、やっぱり友情なのかしらん、という。

描かれる姉妹妻……縁組姉妹という風習が面白く。
あとがきによると、
「女性どうしの
 もうひとつの結婚とも言えるものです」
「相手が女性というだけで
 男女間の結婚とほとんど変わりません」
(190ページ)
とのこと。
アニスさんとシーリーンさんのお付き合いの本気度がわかる、
というのもですし、お話の流れ的にも想いがブレることもなく、
安心して楽しめました。
前の巻が殺伐? としていただけに、特に(笑)。
実は終盤の展開は軽く心配もしたのですけれど、
アニスさんや、アニスさんの旦那さんの人の良さが
うまくまるくおさめてくれた、そんな感じで、ようござんした。

公衆浴場での人付き合いがひとつの軸になっているので、
少々裸の場面が多めではあるのですけれど、
とても綺麗に描かれていて好感触。
とはいえ、あまり人目につくところでページを捲るのは
躊躇してしまいますが(^_^;。

全般、ここまでとは違う習わし、空気感を感じられ、
とても楽しゅうございました。
6巻の後日の話も気になりながら、ですけれども、
あまり戦いのお話が長く続くのもアレですし、
こういうお話が間に挟まるのもわるくないかな、なんて。

さて、次からはパリヤ編とのこと。
表紙もパリヤさんですし、読むのが楽しみで(笑)。
他作品も積んでいるのですが、
とりあえずはこちら『乙嫁語り』を読み切ってから着手したい、
と思っている今日この頃でございます。

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