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阿部潤先生『忘却のサチコ』15巻 小学館 感想。



テンポ良い単発のお話、
数話にまたがっての長めのお話と、
バランス良く収録された
阿部潤先生『忘却のサチコ』15巻でございます。

冒頭から、過去に色々あったサチコさんには
ちょいと酷なのでは、というエピソードでしたが、
そこは流石の真面目さ? で乗り切り。
というか、ジーニアス先生のお母様がナイスキャラで。
一人暮らしの者としては沁みるお話でもありました。

浮世絵の絵師さんに装丁をお願いするお話は、
アリサさんの人の良さも出ていて良かったなー、と。
テンションすごくて、
ちょっと付いていけなそうな感じを受けていたのですが、
なんだか親しみを持てたような。
絵師さんも見た目的に強烈なインパクトでしたけれど、
読み進めるうち、なんだか素敵な人にも思えてきたりして。
取り上げられたスイーツとご飯もとても美味しそうでして、
お腹が空くお話でもありました(笑)。

怪談も面白かったなー(笑)。
オチもさすがな感じでしたし。
どこで登場するのかしら、と思ったらそういう形かー!
みたいな。
麻婆カレー麺はかなり美味しそうで。
暑い季節、今のような冷え込む時期にも良さそうな。
麺の後にご飯を投入したくなりそう……
これまたお腹を刺激されてしまいました^^;。

諸々事情があってアイドルのライブへ出かけることになったお話も、
意外な展開もあって楽しめました。
何故ここで! という思いもありつつ、
キャラクターに親近感も……
より今後が楽しくなりそうなお話でした。
やっぱり、登場人物のいろいろな面を見られた方が
お話にも深みが出る、そんな気がしまして。

最後は、破天荒な副編集長がやってきて、
サチコさん含む編集部がてんやわんや、のお話。
普段にも増してサチコさん大変そうなのですが、
ここがまた、成長のきっかけになるのかしら。
また、副編集長の影響でもあって、
過去への向かい方も変わったりしたら
面白いのかもなー、とも思いながら読み進めております。
それにしても……私もいわゆる”おへや”状態なので、
若干ではありますが、
作中作家さんの気持ちもわからないでもないかなぁ。
しかし、一人暮らしじゃなきゃできないんですよね、
こういう部屋って……。

他にもサチコさんのおしゃれの話だったり、
ボクシングジムにお出かけするエピだったりと、
ぎゅぎゅっと楽しいお話、美味しいご飯・スイーツが
凝縮されておりまして充実の15巻でございました。

次巻についてはもう、
今回から引き続きの副編集長エピソードがどうなるか、
ですよね。
予告でも少々述べられてはいるのですが、
お話の詳細がどんな感じになるのか気になるところで。
そこに注目しつつも、
どんな美味しそうなものが織り込まれてくるか、
期待しながら待ちたいと思います。

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